宣統帝溥儀の人生を描いた映画『ラストエンペラー』では、溥儀と乳母のアーモの授乳シーンが印象的ですよね。
この記事では、王宮の授乳の場面に託された意味を溥儀とアーモの関係性から深く掘り下げるとともに、本作を無料で見る方法についても解説しています。
ラストエンペラーの授乳シーンは皇帝と乳母のアーモの親密さの表出
ラストエンペラー溥儀が乳母のアーモに授乳されるシーンは、溥儀が王宮で心を許していたのはアーモだけであり、かつアーモが母親としてのみならず、初恋の人でもあったことを表しています。
なお、7~8歳になっても授乳するという風習は、清代も含めて中国には存在しないとされています。
もちろん、一部の母親は授乳していたと考えられますが、国や王宮の慣習ではなかったと言えますね。
溥儀の乳母であり初恋の人だったアーモ(イェード・ゴー)
アーモ(イェード・ゴー)は「王焦」という名前の実在した人物で、「初めて自分をたしなめてくれた人」として溥儀の回顧録にも出てきます。
映画の前半で、まだ幼かった溥儀が生母から引き離されるため、王宮に付いてきた乳母のアーモにしか母性を感じられず、特別な存在だったことが描かれていますよね。
王宮で宦官に囲まれて生活する溥儀ですが、アーモにだけは心を許していて人間味を感じる存在であるということを、「乳離れができない」という非日常的なシーンによって示していると言えます。
アーモは後に王宮から追放されますが、溥儀が走って追いかけて行くシーンが印象的ですよね。
まとめ
映画『ラストエンペラー』の授乳シーンは、溥儀とアーモとの特別な関係を表すとともに、溥儀が王宮で孤立していることをも示していると言えます。
私も実際に見たところ、溥儀がアーモの乳房におもむろに近づいていく様子は、子と母というよりは男と女の関係性が表現されているように感じました。
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本ページの情報は2021年5月時点のものです。
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