人間の証明の麦わら帽子のセリフの元ネタは西條八十の詩「ぼくの帽子」

映画『人間の証明』では、西條八十詩集の中の詩の一節が、ストーリーに大きく絡んできますよね。

この記事では、詩の全文を引用しつつ作中のストーリーとの関係についても詳しく掘り下げるとともに、本作を無料で見る方法についても解説しています。

 人間の証明の麦わら帽子のセリフは西條八十の詩の一節

映画『人間の証明』の中で、麦わら帽子という単語が入った有名なセリフは、西條八十の詩「ぼくの帽子」の冒頭の一節です。

以下に、詩の全文を引用しますね。

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?

ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりづみ)へゆくみちで、

谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、

僕はあのときずいぶんくやしかった、

だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、

紺の脚絆(きゃはん)に手甲(てこう)をした。

そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。

けれど、とうとう駄目だった、

なにしろ深い谷で、それに草が

背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?

そのとき傍らに咲いていた車百合の花は

もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、

秋には、灰色の霧があの丘をこめ、

あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、

あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、

昔、つやつや光った、あの伊太利麦(イタリーむぎ)の帽子と、

その裏に僕が書いた

Y.S という頭文字を

埋めるように、静かに、寂しく。

引用元:美しい言葉

作中では、「母さん、」から始まる詩の冒頭部分を中心に、さまざまな登場人物のセリフとして出てきますし、ストーリー展開に重要な意味を持ってきます。

棟居刑事(松田優作)は「ストウハ」がストローハット(麦わら帽子)を意味すると推理し、事件現場のホテルの回転ラウンジの照明が、遠くからは麦わら帽子のように見えるため、刺されて錯乱したジョニー(ジョー山中)がホテルに向かったと解釈します。

また、タクシーから発見された西條八十詩集の詩の一篇が「麦わら帽子と霧積という地名」を題材としていたため、ジョニーがニューヨークを去る際に残した「キスミー」という言葉との類似から、捜査陣は群馬県の霧積(きりづみ)温泉郷を割り出しますよね。

また、詩を英訳したものが、ジョー山中が歌う「人間の証明」のテーマソングの歌詞になり、曲も大ヒットしています。

本セリフのパロディとして、漫画『ドラえもん』の「あの日あの時あのダルマ」で、のび太が過去になくした麦わら帽子を「なくし物とりよせ機」で取り寄せた直後、ママに

おかあさん、おかあさん。どこへいったのでしょうねと、大さわぎしたムギワラ帽子。谷へ落としたあの帽子。」

と言いながら帽子を見せる場面があります。

まとめ

映画『人間の証明』で印象的な「麦わら帽子」の言葉入りのセリフは、西條八十の詩「ぼくの帽子」から引用したもので、特に冒頭部分が作中のストーリーと密接につながっていることがわかります。

私も今回、実際に見直しましたが、棟居刑事やおでん屋の客(大滝秀治)が詩の一節を語るシーンは、何度見ても引き込まれます。

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本ページの情報は2021年3月時点のものです。

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